屋外広告士制度について

屋外広告士試験は、屋外広告物法(昭和24年法律第189)10条第2項第3号イの規定により、登録試験機関の認定を受けた一般社団法人日本屋外広告業団体連合会が実施しているものです。

この屋外広告士試験は、屋外広告物の製作・施工などについて専門的かつ総合的な知識及び技術の水準を有していることを認定するもので、合格者には「屋外広告士」の称号が付与されます。

屋外広告士は、屋外広告物法・屋外広告物条例においては、営業所ごとに選任される業務主任者の資格要件に該当しており、屋外広告物を掲出する者と地方公共団体の間に立って、適切な助言を行い、または自ら屋外広告業者の一員として優れた広告物の製作、掲出にあたることはもちろん、業務主任者としては法令の規定の遵守、営業所における業務の適正な実施を確保する役割が期待されております。

また屋外広告士は、都道府県・市の屋外広告物条例のモデルとなる「屋外広告物条例ガイドライン」において屋外広告物の管理及び点検を行うための資格として明記されるなど、屋外広告物の製作・施工における専門資格として、その活躍が期待されております。

受験資格

  1. 受験年の10月1日現在で、屋外広告業等に従事した満18歳以上の実務経験が、3年以上ある者。(受験できる最低年齢は21歳となります。)
  2. 実務経験は施工等に従事した経験を指し、屋外広告工事とは、広告板、広告塔、ネオンサイン、ディスプレイ等、屋外広告物の製作・設置を行う工事をいいます。

試験の内容

区 分

試験科目

試験基準

学科試験A(択一式)

関 係 法 規

屋外広告物法、屋外広告物法に基づく条例、その他関係法令に関して必要な知識を有すること

学科試験C(択一式)

設 計・施 工

屋外広告物の構造設計及び設置工事に関して一般的な知識を有すること

学科試験B(択一式)

広告デザイン

屋外広告物に係る色彩、意匠、素材等の構成要素に関して専門的知識を有すること

都市景観とくに広告景観に関して専門的知識を有すること

実技試験

屋外広告物の設計またはデザイン

屋外広告物の構造設計またはデザインに関して必要な専門的知識を有すること

試験の一部免除

下記の国家資格を有する方は、申請により試験科目の一部が免除されます。
 また、前回の試験において一部合格した方は合格科目が免除されます。

該 当 資 格

免除する試験科目

1級建築士

2級建築士

学科試験C及び実技試験

1級・2級建築施工管理技士

1級・2級土木施工管理技士

学科試験C

合格基準

学科受験科目の合計点、実技得点についてそれぞれ60%の合格基準以上ある場合を合格とします。ただし、受験した学科試験の得点が、1科目でも当該科目の満点の40%の最低基準(15問出題の場合は6問、20問出題の場合は8問の正答)に満たない場合は、受験した科目の合計点が60%以上でも学科試験は合格とならない場合がありますので、ご注意願います。なお合格基準及び最低基準は、それぞれの試験における難易度、平均点等の状況により、試験委員会において決定する場合もあります。

一部合格は、学科A、学科B、学科C、実技のうち、得点が60%以上の科目とします。一部合格科目は翌年度の試験に限り受験が免除されます。