事業計画 基本方針

当会の令和3年度事業として、特に次の各事項に注力し事業を展開したい。

1.公衆の安全に寄与する公益事業としての屋外広告物点検技能講習の実施

わが屋外広告業界においては、経年劣化による広告物の安全性確保が大きな課題となっており、その対応策として当会では(公社)日本サイン協会との共同事業として点検技能講習を平成28年12月の開始以来、昨年末までに101回にわたり開催し、5,917名が修了した。本事業を継続して実施すると共に、全国で開催される講習内容の均質化については傘下団体である日本屋外広告業青年部連合会への委託により検討を進め、講習のレベルアップと効率的な運営に努める。

2.屋外広告士試験の実施による知識の認定とサインズ誌発行による情報提供の推進

安全な屋外広告物の製作・施工に関する知識の普及の側面から屋外広告士試験を適正に実施すると共に、良好な都市景観への寄与についてもサインズ誌の発行を通じ情報提供を行うなど公益事業を引き続き推進する。

3.ものづくり関連事業の推進

当業界の製作技能である広告美術職種技能検定においては、ペイント仕上げ作業の統廃合を回避し、3級創設に向け関係省庁との調整に臨みたい。

4.各種事業による会員企業のサポート

保険事業においては、点検担当者の瑕疵を担保する点検保険を標準化し組合員からのニーズに応えると共に、共益事業である保険事業や会員向け事業を通じて会員団体に所属する組合員へのサポートを充実する。

5.保険代理店部門の新設

有限会社アールエージェンシーに委託していた保険代理店業務を当会運営事業とするにあたり、事業部門の開設に必要な手続きを行う。

6.持続的な財政基盤の確立

屋外広告物を取り巻く社会の動向を見極め、事業活動に取り入れる事で、公益目的支出計画を遂行しつつ公益以外の事業において資産を残す、持続可能な財政運営の確立を目指す。